あり をり はべり いまそかり

あり をり はべり いまそかり
2006.05 創作

あり をり はべり いまそかり~律動的な動詞 La・Hen~

文語動詞の活用形式の一つ、「ラ行変格活用」、略して「ラ変」です。正しくは「有り」「居(を)り」「侍(はべ)り」「いまそかり」と書き、語尾が「ら(ず)・り(て)・り(。)・る(こと)・れ(ど)・れ」とラ行で変化してゆくのが特徴です。
 (例…あらず<未然形>、をりて<連用形>、侍ること<連体形>、いまそかれ<命令形>など)

また、ラ行四段活用と似ていますが、終止形がイ段で終わっているのを見破れば、テストはちょろいですよ。
 (例…ラ変=神に侍り。 四段活用=紙を切る。)

― 古典の授業より ―

姫苺
姫苺

教えてくださった先生は「はべり」を「はんべり」と音読されておりました。実際そう発音する場合もあると後に知ったのですが、無知な当時『先生の読み方教科書と違いますわ!』と、内心憤慨したのは淡い反抗期の想ひ出です

コメント

  1. てんぱぱ より:

    電車の中でふと、『ありおりはべりいまそかり』の呪文を思いだし検索ヒットから来ました。解りやすく綺麗な文章で感服いたしました。ありがとうございました。

    • 姫苺 より:

      コメントありがとうございます!文章もお褒めいただきありがたいです。
      ちなみにイラストは『蟻、檻にはべり、居間で「そっか〜」』というダジャレでございました

  2. An より:

    島根の出雲弁で「いる」ことを「おる」と言います。東京からUターンで戻って改めて聞いたら昔の言葉が結構残って出雲弁になってるんです。どんなだったか学生時代を思い出して検索してお邪魔しましたが、イラストの解説に吹き出しました笑。

    • 姫苺 より:

      お返事が2年越しになりすみません!出雲弁の方とお話ししてみたくなりました。
      イラストの解説は20年くらい前に考えたものなので何書いたかすっかり忘れてしまいましたが久しぶりに見て自分でも笑ってしまいました。懐かしい「はんべり先生」…。

  3. 響隼人 より:

    戦前の女学校の実用のための学習とは無縁の平和な風景を思い描きます。やがてお母さんになるわけで.子供は幸せ!

    • 姫苺 より:

      2年越しのお返事になってしまいすみません!コメントありがとうございました。

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