姫苺
雪がひらひらと降るクリスマスの夜、クリスマスツリーに憧れる、もみの木オバケのリースマン達が静かに動き出します。
近くの村に忍び寄り、各家々のドアに手作りのリースをそっと飾ります。飾られた家の人は、リースマンに「メリークリスマス」と言い、飾りを枝に飾ってあげるのが慣わしです。
枝が飾りで一杯になると、彼らは本物のクリスマスツリーになり、もう動くことはなくなります。そして、翌年のクリスマス用に、この村から全国に出荷されるのです。リースマンのツリーを飾ると幸せになれるというので、マニアの間では高値で売買されることもあります。
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