四面楚歌~ 漢楚の興亡 ~
劉邦率いる漢軍に包囲された楚国の項羽は垓下の城壁にたてこもっておりました。兵も食料も少なくなってきたある夜、なんと漢軍陣の中から楚国の歌がちらほら聴こえてくるではありませんか。
項羽は、
項羽は、
「俺の国の歌が敵陣からこんなに!?ってことは楚国の兵がたくさん敵に寝返っちゃったんじゃね?項羽軍ヤバくね?」
と嘆き、最後の戦いに赴く決意をし、大好きな虞ちゃんと愛馬の騅に、お別れの歌を泣きながら歌いました。
という、司馬遷の「史記」の一説のように、周りが敵だらけで孤立無援な状態を表す四文字熟語でございます。
― 国語の授業より ―
姫苺
この話の本当のオチは、わざと楚の歌を漢軍陣営で歌い、上記のように項羽の戦意を喪失させようという漢軍の精神攻撃なのです。習った当時は項羽と劉邦の話はこれしか知らなかったので安直に騙された項羽が気の毒で、出来るならば教科書に飛び込んで「項羽騙されてるよ!うーしーろー!」
って教えてあげたい心境でございました。無駄な正義感でいっぱいな女学生姫苺なのでした。
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