夏の訪問者

『家族はみんな、浜さ行ってます。』
そう言ったあたしを、生臭い訪問者はねぶる様な目で観察した。
あたしは、最近お気に入りのゲームの裏技を試したくてしょうがなかった。
苔と潮の臭いが充満するここから、早く立ち退きたかった。

遠くでウミネコがみゃぁと鳴いた。

姫苺

職場移動の不安にかられたイカれたイラストの裏で、「雨女の夢」やこういう思い出系イラストも描いていました。

この頃同時に何作も描いていて異常な時期でした。
そしてこれは実体験ではなく、当時の友達の家の玄関が死ぬほどザリガニ臭くて怖かったのをモチーフにしたらこういうストーリーになりましたよ。